2008年3月6日木曜日

<1日目の11>宇野港 4:00PMぐらい

茶屋町駅で宇野線に乗り換え、田んぼの風景を走り抜け、終点の宇野駅に到着。

宇野駅は「ターミナル」らしく線路が尽きた向こうに駅舎があって、その改札をくぐるとすぐに港が見える構造になっていた。

宇野港は、瀬戸大橋ができる前は中国地方と四国を結ぶ最大の拠点の一つで、交通の要衝だったのだそうだ。その歴史を物語るように、港はとても立派で、フェリーの船着場がいくつも並んでいる。

ただそのわりに人がいなくて閑散としている感じが、どことなく寂しい。

先ほども書いたように今は列車や自家用車で香川の高松まで行けてしまうので、宇野港と高松を結ぶフェリーの意義は昔と比べて薄れてしまっているに違いない。ただ、私たちのように、橋の通っていない瀬戸内の島々の一つに行きたい人々にしてみれば、船は相変わらず重要な交通手段だ。

私たちの向かう「直島」に向かうフェリーは、現在この宇野港と高松港からのみ出ていて、もっとも本数が多いのはこの宇野港からの路線である。距離も短くて20分ぐらいで着いてしまう。

港のフェリー待合所で30分ほど過ごした後(ここはあまりにも何もなくてとても手持ち無沙汰だったが)、フェリーに乗り込んでいよいよ直島へ向かう。

<1日目の10>岡山駅:快速マリンライナー 3:13PM

後楽園を出たころには2:30を回っていた。

一応、岡山駅前に帰るリミットを3:00に設定していたのでバスを探したが、うろうろしている間に行ってしまったのでタクシーに乗った。後楽園の正門前にはタクシー乗り場があって、常時何台も待っているので、あまり探し回る必要はなかった。

駅に着いて、まずコインロッカーに預けておいたキャリーケースを取り出し、少しだけ駅の名店街をうろうろ。妙にじゃこ天の美味しそうな店があったので、軽食用にゲットした。

それから、快速マリンライナー41号に乗る。
この快速列車はそのまま乗っていると瀬戸大橋を越えて高松まで行くらしい。それなりに席が埋まっており、日常生活に使われている路線であることが感じられる。

四国との行き来は、このように、列車もバスも自家用車も当たり前のように海を渡ってしまう感覚が面白い。北海道も同じように本州の隣にある島だけれど、海を渡ることはもっと大ごとだという感覚がある気がする。やはり早い時代から文化が花開いた土地との違いなんだろうか。

列車が出発するころ、小腹がすいたので、買ったじゃこ天を連れ(母)と分かち合って食べた。「枝豆」と「海鮮」を半分ずついただいたのだが、どっちもしみじみ美味しい。

この店、「じゃこ天や」(http://uma-foods.com/)もある意味名店かも。